検査 順天堂医院にて(6月17日、18日)

記録のため、さかのぼって6月の検査のことについて書いておこうと思う。

町医者や整骨院などで、パーキンソン病と少し似てる症状もあるような気がする

と言われていたので、不安を抱きながらの受診となった。

順天堂医院の脳神経内科での検査は、2日間に渡った。

事前に紹介状を持って受診し、下記の検査を行うこととなった。

6月17日 MRI検査
 初期のパーキンソン病は、MRIの画像に特徴的なものが表れることはない。
 従ってこの画像からだけでは診断を下せないが、画像や問診、運動テスト、
 観察から、医師の臨床経験を元に判断する。

6月18日 核医学検査 心筋MIBG法
 これは、放射線を放出する放射性医薬品を静脈から注射し、体の特定の臓器や
 病気の場所に集まる状況をガンマンカメラで画像にする検査。
 放射線医薬品に含まれる放射能の量はほんのわずかなため、副作用もほとんど
 なく、放射線被曝を心配することなく病気を正確に診断することができる。

担当医師は偶然にも、知人の娘婿だった。こんなこともあるのね。

そして、その検査結果を娘と一緒に6月19日に聞きに行った。

結果は、パーキンソン病の初期である可能性がとても高いとの診断。


以下が、医師による所見である。

1.MRI検査
  MRI画像には、何の問題も写っていなかった。
  脳の委縮もなく、記憶をつかさどる海馬も正常だとのこと。
  この点は安心材料である。
  しかし、医師の臨床経験から、今検査ではパーキンソン病である(可能性が
  極めて高い)との診断。
  
2.MIBG法
  この検査の結果では、パーキンソン病である可能性は低いと出た。

上記2つの検査の結果が正反対のものであるのは、症状が初期であるからだろうという医師の診断であった。

そしてこの日から投薬治療がスタートする。

メネシット錠100mg(L-ドーパ)が処方された。これを毎朝夕食後に1錠服用

現在服用している薬は、便秘薬とコレステロールの薬以外は、サプリメント

含め一切摂取しないこととの指導。

3週間この薬の服用を続けて、7月10日に経過を見せに行き、その後の

治療方針を固めることとなった。



パーキンソン病は、発症の原因もメカニズムもいまだに解明されていない難病。

厚労省指定の特定難病に入る。

現時点では完治する病気ではなく、投薬治療にて進行を抑えながら、日々の生活

においてリハビリを行い、できるだけ長く日常生活を介護なしで送れるように

するしかないのが現状である。

ただし、医療費の負担はある程度進行するまで(ヤール?度)は、普通の疾病

として扱われる。

現在は、薬の研究が進んでいて、進行はゆっくりしたものであり、薬を飲み

ながらリハビリを続ければ、寿命をまっとうするまで普通の生活を送れる人も

多くなってきたとのこと。

日常生活においては、運動を欠かさないことが大切。

同じ薬を飲み、運動を続けた人と、そうでない人とでは、3年後の進行具合に

大きな違いがあるとの統計がある。

また、結果的に、運動を続けている人は、していない人に比べ、服用する薬の

量も少なく済むらしい。

まず心がけることは、一日最低2000歩を歩くようにする。

食事には特に制限はない。

私の場合、血液検査でもコレステロール以外には何の問題もなかった。

現在、コレステロール低下剤を服用している状態での数値なので、この薬は

飲み続ける必要がある。

メネシット錠と一緒に服用しても問題ないのでよかった。

便秘薬は、癌で子宮と卵巣を摘出して以来、必要不可欠のものとなってしまった。




「病名が分かって正しい治療ができること、それはとても大切なこと。」



(以上、代筆:娘)